蛋白質結晶化のコツ
100514 S. Fushinobu
This page is summary of a lecture by Dr. Terese Bergfors (28 August, 2008). Thanks.
そんなものはないわけですが、素晴らしい講義をして頂いたので要約してみました(まとめるのが遅くなってすみません。本人の許可は頂いています)。詳しくは彼女の著書を読んで下さい。
Bergfors, T., Editor. Protein Crystallization: Second Edition. 2009. International University Line, La Jolla, California, 500 pp.
1) Using too many kits are not so fruitful. Save Screeen, Change Kinetic Pathway
- 沢山のキットを使ってもあまり意味がない。基本的なScreening Kitを1個か2個程度使って、条件を色々変える。96条件のSparse Matrix(JCSG+, Crystal Screen 1&2, Wizard I & IIなど)と96条件のSystematic Kit(PACT Suite, Indexなど)の計192条件で十分?これらを使って以下の条件を振ってみる。
- 温度を振る
- Ratio (蛋白質:リザーバの比)を1:2, 1:1, 2:1などと変える。
- (伏信注)その前に蛋白質濃度を最適にするのが重要ですね。HamptonのPre-crystallization testなどを使って決めるが、それにとらわれず、蛋白質濃度も振ると良い。
- Vapor diffusion以外の方法(Microbatch法、Counter diffusion法)を試す
- Counter diffusionはかなりおすすめ。容器はGranada Crystallization Boxなどを使う。沢山試すことができないが、Molecular DimensionのMini Screen (24条件)などのキットを使ってみる。
- Micro fluidic chipというのもある。Microlytic Inc.の"Crystal Former"などを使えば高い機械を使う必要もなく微量で試せる。
2) Repeat Screen with Seeds
3) DLS, Native PAGE
- 動的光散乱(Dynamic Light Scattering = DLS; DynaProなど)やNative PAGEなどで、SDS-PAGEでは分からないサンプルの均一性を知るべき。
- これらの結果が悪い時は、結晶化が成功する可能性が低い(ゼロではない)ので、少しだけスクリーニングをして、だめだったらすぐにあきらめる。
4) Use Biophysical Tools
- Biophysicalというか、バイオインフォマティックス系のサーバーを活用しましょう、ということ。
- XtalPred Server で結晶化しやすいか見る(伏信注:個人的にはあまり信用できない)
- Disorder/Fold Indexに関する情報を得る。
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