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大腸菌により発現させた蛋白精製の一般的手順
- 培養 1〜2リッターはいっぺんにやろう。
- 集菌 遠心して集めます。
- 菌破砕 フレンチプレスかソニケーションで破砕します。フレンチプレスとソニケーションでは菌の破砕のされ方が違うので、後の実験の結果が違ってきます。どちらでやるか必ず決めておきましょう。また、フレンチプレスは誤って使うと大変危険です。注意するように。使った後は、片づけをしっかりやろう。
- 遠心 核酸、Inclusion body、膜画分を除きます。
- Big column 400mlのDEAEカラムを使い、Stepwise法で溶出します。条件検討が適切に行われていれば、この段階でサンプルはかなりきれいになるはずです。最初にsmall
scaleできちんと条件検討することが大切です。
- 更に精製 あと1〜2本もカラムを通せば、相当きれいになるはずです。少しは頭を使って実験すること。
場合に応じて、硫安沈殿等をやってみよう(ちょっと面倒だけど)。リッター当たり10mg程度発現していれば、上の様に大きなカラムでstepwiseに溶出するのが最も手早くて便利だと思います。