セレノメチオニン関連

• メチオニン要求大腸菌株を用いたセレノメチオニン標識蛋白質の産生 by 坂根勲先生＠蛋白質科学会アーカイブ
• 大腸菌発現の変法 [PDF] (xtals.org)
• 培養容器を小さくしてエアレーションを良くした方が菌の増殖が良くなると言われている。
• B834を使わなくても、Leuなどを大量に入れてMet生合成をストップさせる方法がある。
• メチオニン要求株を使わないセレノメチオニン標識蛋白質のつくりかた by 中村努先生＆石川一彦先生＠蛋白質科学会アーカイブ
• その他のプロトコル こことかこことか。

菌株：

• B834 (DE3)
  • 最も有名
  • この株はどうやらメチオニン生合成の最後のステップのMetE (methionine synthase)に変異が入っているようなので、増殖にメチオニンかビタミンB12が必要となる。
  • F^-, ompT hsdS_B(r_B^-, m_B^-) gal dcm met
• B834(DE3)pLysS
  • pLysSはT7 Lysozyme を低レベルで発現する。T7 Lysozyme はT7 RNA polymerase を阻害するので目的の遺伝子の発現をおさえることができる。
• BL21-CodonPlus(DE3)-RIL-X と BL21-CodonPlus(DE3)-RP-X
  • セレノメチオニン標識用のメチオニン要求株。
  • met変異を入れる時にカナマイシン耐性になっているのでpET-28などのカナマイシン耐性の発現ベクターを使っている場合には要注意。
  • BL21-CodonPlus(DE3)-RIL-X 菌株: E. coli B F^- ompT gal hsdS_B(r_B^-, m_B^-) dcm lon dcm+ Tet^r λ(DE3) endA Hte metA::Tn5(KanS^r) [argU ileY leuW Cam^r]
  • BL21-CodonPlus(DE3)-RP-X 菌株: E. coli B F^- ompT gal hsdS_B(r_B^-, m_B^-) dcm lon dcm+ Tet^r λ(DE3) endA Hte metA::Tn5(KanS^r) [argU ProL Cam^r]*
• DL41
  • Hendricksonが最初にSeMet蛋白質の発現に使った株らしい。EMBO J. 9, 1665-1672, 1990 (PMCID: PMC551863)
  • λ^- metA28
• W2252
  • K-12由来の古い株で、MetB (cystathionine γ-synthase)に変異が入っている。
  • bio⁺, relA1, spoT1, metB1, cre-510
  • Bachmann, BJ. Pedigrees of some mutant strains of Escherichia coli K-12. Bacteriol Rev 36, 525-57, 1972 (PMID: 4568763)