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a)方法
プレセッション写真を撮って決めても良い。しかし、今までの経験だと、R-Axisである程度検討をつけてからやる方が効率的かつ簡単のようです。運が良ければ、R-Axisだけで決まってしまいます。もちろん、結晶の外形からある程度の予想をしておくことも大事です。結晶の外形と、軸の方向にも注意を払うこと。
R-Axisで正確に格子定数を決めようとすれば、結晶とIPの距離がはっきり決まっている必要があります。これを決めるには、Lysozymeなどの標準結晶を用意し(これの格子定数は、4軸回折計を用いて正確に決めておく)、まずこの標準結晶を用いて、結晶とIPの距離を決定しておいてから、結晶-IP間距離を動かさずに目的結晶の格子定数を決定するという手順をとれば、すっきりと格子定数の決定ができます。
例)アブリン
R-Axisの自動指数付けルーチンでorthorhombicであることが分かった。格子定数も分かった。この時点では、P212121なのかP222なのか、もしくはもっと別な物か分からない(まだ消滅則が分からないから)。そこで、P222としてデータを集め、その後にデータを眺めて、消滅則を決めて、空間群をP212121と決定した。