2008.6.13 S. Fushinobu
結晶化する時の添加剤としてアミノ酸またはアミノ酸誘導体を加えると、スクリーニングのヒット率の上昇が期待できる。最近、silver bulletsというキットが出回っていますし、添加剤としてグリセロールが有効と言っている人がいますが、まずはこちらを試してみては。特に、L-アルギニン塩酸塩やグリシンエチルエステル塩酸塩は蛋白質リフォールディングの際の有効な添加剤としてよく知られており、蛋白質の構造を安定化し、凝集を防ぐ効果があると考えられています。その他、L-リジン塩酸塩、L-グルタミン酸ナトリウム塩なども有効とか。結晶化ドロップ作成時に終濃度 100 mMくらいになるように添加物を加えるとよいそうです。
筑波大の白木賢太郎先生と関西学院大学の山口宏先生に教えて頂きました。
参考文献