新規ヘキソキナーゼの基質結合における構造変化

本酵素に関する説明は当研究科のプレスリリースをご覧下さい。

本酵素は先にATPが結合する反応順序と、先にグルコース(Glc)が結合する反応順序の2通りが考えられます。私たちが得た4種類の結晶構造から考えられる構造変化を動画にしました。いずれの場合にも、Glcの結合により、2つのドメインが閉じる大きな構造変化が引き起こされます。

先にATPが結合する場合 QuickTime movie (320 KB) Animation GIF (1.7 MB)

状態
E
E・ATP
E・ATP・Glc
E・ATP・Mg2+・Glc
E・ADP・Mg2+・Glc-1-P
Open
+ ATP
Open
+ Glc
Close
+ Mg2+
Close
(触媒反応)
Close
(反応産物解離)
結晶構造
E
E・ADP
ドメイン閉
E・ADP・Mg2+・Xyl

先にGlcが結合する場合 QuickTime movie (308 KB) Animation GIF (1.5 MB)

状態
E
E・Glc
E・ATP・Mg2+・Glc
E・ADP・Mg2+・Glc-1-P
Open
+ Glc
Close
+ ATP・Mg2+
Close
(触媒反応)
Close
(反応産物解離)
結晶構造
E
ドメイン閉
E・Glc
E・ADP・Mg2+・Xyl

注:キシロース(Xyl)はGlcの基質アナログ

H. Nishimasu, S. Fushinobu, H. Shoun, and T. Wakagi