フィリピン合成酵素の基質結合における構造変化

この酵素(CYP105P1)は、土壌微生物である放線菌が、コレステロール代謝異常の臨床診断などに用いられる抗生物質「フィリピン(filipin)」を合成する際に用いられます。私たちは、この酵素に基質(フィリピンI)が結合することによりとても大きな構造変化が起こることを見出しました。

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CYP105P1はシトクロムP450と呼ばれる種類の酵素で、活性中心にヘム(薄青色)と鉄原子(オレンジ)を含みます。フィリピンI(緑色)が酵素に結合し、活性中心で酸素と反応します。反応に必要な電子はシトクロムP450還元酵素から供給されると考えられます。

本研究に関する説明は当研究科のプレスリリースをご覧下さい。

L.-H. Xu, S. Fushinobu, T. Wakagi, and H. Shoun